【平日19時まで】堺市中区の歯医者
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※自費診療です。
摂食嚥下(せっしょくえんげ)とは、食べ物を口に入れて噛み、飲み込むまでの一連の動作を指します。ご高齢の方が健康を維持するためには、お口から食事をとることが大切です。
口を経由して食事をとることで体力を保ち、元気に過ごせます。しかし、流動食など固形物を避けた食事ばかりになると、必要な栄養がとりにくくなり、体力が落ちやすくなる原因に。
「摂食障害」と呼ばれる、食べることが難しくなる状態になると、体力の低下だけでなく、噛む力や飲み込む力の障害、アルツハイマー型認知症のリスクも高まります。
こうした悪循環を防ぐためにも、摂食嚥下のリハビリがとても重要です。リハビリを行うことで「口から食べる力」を維持し、健康な生活を支えていきましょう。
摂食嚥下リハビリテーションでは、現在の嚥下機能(食べ物や飲み物をうまく飲み込む力)がどの程度保たれているかを正しく把握することが重要です。
当院では、嚥下機能の検査を行っています。
最も基本的な評価方法の一つに、実際に食事をしていただき、どのように飲み込んでいるかを観察する方法があります。食べ物が口からこぼれていないか、飲み込む時にむせていないか、時間がかかりすぎていないかなど、日常の食事動作を通じて確認するものです。
また、簡便かつ信頼性の高い検査として「RSST(反復唾液嚥下テスト)」も実施。これは30秒間に唾液を何回飲み込めるかを測定するテストで、嚥下機能の低下をスクリーニングする目的で使用されます。
目安としては30秒間に3回以上嚥下できれば正常範囲内とされますが、それ以下の場合は注意が必要です。嚥下機能の検査により誤嚥や窒息のリスクを減らし、より安心して食事を楽しんでいただけるかと思います。
摂食嚥下リハビリテーションでは、嚥下機能の評価や訓練だけでなく、日々の食事についてのアドバイスも重要な役割を果たします。
患者さまご本人やご家族としっかりお話ししながら、食事に関する希望や目標を丁寧にヒアリング。
「どのような食事をとりたいか」「食べることを通してどう過ごしたいか」など、ご本人の思いや生活の質(QOL)を大切にしながら、リハビリの方針を考えていきます。
食べ物の形状や好み、味付けについても細かく確認し、それぞれの状態や嗜好に合わせて無理なく続けられる食事内容をご提案いたします。
さらに、食べる環境も重要な要素。姿勢や食べる速度、食事中の声かけの工夫など、周囲の配慮が食事の安全性や楽しさに大きく関わるのです。そのため、ご自宅での食環境についても確認し、必要であれば改善点を一緒に考えます。
患者さまが「食べる楽しみ」を失わず、リラックスして食事ができるよう、一人ひとりに寄り添った食事指導を行っています。
加齢や病気の影響で食べる力や飲み込む力が弱くなると、食事の楽しみが減ってしまう場合があります。そこで当院では、「美味しく、楽しく、安全に食べる」ためのトレーニングを取り入れた摂食嚥下リハビリテーションを行っています。
「唾液腺マッサージ」は比較的取り組みやすい方法です。耳の下やあごの下にある唾液腺を優しく刺激して唾液の分泌を促し、口の中を潤わせて食べ物をスムーズに飲み込めるようにします。
また「あいうべ体操」も効果的です。「あ・い・う・べ」と大きく口を動かすことで、口の周りの筋肉が鍛えられ、発音や嚥下の機能が向上します。
さらに、口を開け閉めするストレッチ運動も加えれば、口の開きが良くなり、食事中のトラブルを防ぎやすくなるのです。
近年では会話の機会が減っている方も多く、話すことが少ないと口周りの筋肉が衰えます。そのため、積極的に会話をしたり、日常的にお話ししたりするのがおすすめです。
こうした日々のトレーニングを通じて、口周りの筋肉を鍛えながら、美味しく楽しく、食べる力を取り戻すサポートをいたします。「食べること」を人生の喜びとして保つために、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう。
摂食嚥下リハビリテーションを行った後は、効果をしっかりと確認し、必要に応じてアプローチを調整しています。
実際の食事中や日常の様子を観察しながら、9つの項目に沿って効果を測定しています。
例えば「口の端から食べ物がこぼれる」「飲み込みにくくなった」「食事の時間が長くなる」など、摂食・嚥下に関する具体的な項目をチェック。摂食嚥下リハビリテーションの進捗を丁寧に確認いたします。
この評価結果は、紙にまとめてご本人またはご家族にお渡しするか、直接お伝えも可能です。ご本人だけでなく、ご家族とも情報を共有することで、家庭でのケアにも役立てていただけるよう心がけています。
摂食嚥下リハビリテーションを進める上で、お口の中を清潔に保つ「口腔(こうくう)ケア」は欠かせない大切なステップです。
お口の中に汚れや細菌がたまっている状態では、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)(※)のリスクが高まり、せっかくのリハビリ効果も十分に発揮されません。
当院では、リハビリと並行して、患者さま一人ひとりに合った口腔ケアをご提案しています。
歯や入れ歯の清掃だけでなく、舌や頬の内側、粘膜まで丁寧にケアを行うことで、お口の中を清潔に保ち、より安全に・美味しく食事ができるようサポートいたします。
また、お口の中の状態は日々変化するため、定期的なチェックとケアの見直しも重要です。患者さまだけでなく、ご家族や介助者の方にも正しいケア方法をお伝えし、ご自宅でも無理なく続けられるよう工夫しています。
口腔ケアを徹底することで誤嚥性肺炎のリスクを減らし、美味しく食事を楽しみましょう。
※誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん):食べ物や唾液が気道に入ってしまい、肺に細菌が入り込んで炎症を起こす肺炎のこと。
摂食嚥下リハビリテーションというと、「飲み込む力」や「食べる動作」だけに注目されがちです。しかし、実際のリハビリではもっと広い視点が求められます。
当院では、嚥下機能の評価・訓練はもちろん、入れ歯の状態やお口の乾燥、粘膜の健康状態など、お口全体を総合的にチェックしています。
例えば、入れ歯が合っていないとしっかり噛めなかったり、痛みを感じて食事が楽しくなくなったりすることも。また、お口の中が乾燥していると、食べ物をうまく飲み込めず、むせや誤嚥のリスクが高まります。
こうした問題にも丁寧に対応し、必要に応じて入れ歯の調整や保湿ケアの提案も行っています。摂食嚥下の力を引き出すためには「飲み込む」だけでなく、「噛む」「話す」「唾液の状態」など、さまざまな要素を一つひとつ見直し、トータルで支えることが大切です。
お口全体の機能をトータルで整えることで、安全に、楽しく食事ができる状態を目指していただけます。
はい、歯科医師が施設まで往診いたします。治療にあたっては施設スタッフと情報を共有しながら治療を進めてまいります。
治療後の状態を保つために、定期的な検診やお口のお手入れも行っていますので、お気軽にご相談ください。
歯科医師の診断に基づき医療保険が適用される場合があります。個別の状況により異なるため、一度ご相談ください。
はい、可能です。舌や口のストレッチやトレーニングなどを自宅で行えます。
継続して行うのが効果的です。具体的な方法をお伝えいたしますので、遠慮なくご相談ください。
堺市中区にお住まいで、摂食嚥下リハビリテーションをご希望の方は「あづみ歯科クリニック」へ。経験豊富な歯科医師が、丁寧な指導を行います。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | △ | × |
午前:9:00~13:00
午後:15:00~19:00
△:土曜日は18:00まで
休診日:木曜日、日曜日