当院の顎関節症治療

顎関節症は、噛み合わせや歯ぎしり、頬杖をつく、片側ばかりで噛むといった癖のほか、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症する病気です。この顎関節症の治療を当院で担当するのは、豊富な経験を持つ院長です。院長はこれまで15年以上（※）にわたり、顎関節症の治療を手がけてきました。

治療ではまず初めに現在の症状やお悩みを伺い、原因と考えられそうな癖がないかを確認。次に触診、噛み合わせの検査を行い、あごの状態を診断します。

その結果、原因が噛み合わせにあるとわかった場合は、噛み合わせの高さの調整や、詰め物・被せ物を新しい物に入れ替えるなどのご提案をするケースもあります。

顎関節症治療で一般的なのは、「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを用いる方法です。しかし、これを使用しなくても症状を改善できる可能性があります。例えば、「あごを少し前に出すような噛み合わせを意識する」「頬杖をつくなどの生活習慣を見直す」といった方法です。

一人ひとりの患者さまの症状、お口の状況に合わせて丁寧な治療を行っていきます。顎関節症でお悩みの方は、まずは一度ご相談ください。

 ※2024年現在

歯ぎしり・食いしばりは顎関節症の原因の1つとして挙げられる癖であり、特に睡眠中などの無意識下で起こりやすいのが特徴です。実は睡眠中の歯ぎしり・食いしばりは、歯やあごに約500～1,000kgほどの力がかかっていると言われています。

そこで当院では、「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを使用した治療を行っています。ナイトガードを使えば、顎関節にかかる圧力や負担を軽減することが可能です。

当院の場合、ナイトガードは上あごの型どり後、1週間程度で完成します。使い方やお手入れ方法は詳しくご説明しますので、初めてナイトガードを使用される方でもきっと安心してお使いいただけるでしょう。

ナイトガードをお渡しした後、経過を見る必要のある方は、2～3週間後にご来院をお願いすることがあります。またナイトガードは、定期検診の都度お持ちください。ナイトガードのすり減り具合を確認できれば、適切なタイミングで新しいもの・より強度の高いものへの交換が可能になるからです。

このように、ナイトガードをお渡しした後もしっかりとアフターフォローを続けていきます。痛みがひどい方にはロキソニンなどの痛み止めを処方するケースもあります。治療を開始してからも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

重度の顎関節症の方や、顎関節までしっかり撮影できるレントゲンでの診査が必要な方には、ご希望を伺った上で総合病院をご紹介する場合があります。

当院では、顎関節症専門の歯科医師が在籍している「清恵会病院」のほか、下記の病院の口腔外科をご紹介しています。

より専門性の高い総合病院と連携することで、一人ひとりの状態に応じた治療を受けていただけるよう努めています。